AI活用というと、文章生成や業務効率化のイメージが強いですが、オフラインイベントの「来場者体験」にもAIは使えます。診断コンテンツやチェックインの仕組みを内製すると、外部システムを借りるよりも自由度が高く、コストも抑えやすくなります。

この記事では、イベント向けの診断コンテンツとチェックインシステムをAIコーディングで内製した実例をもとに、設計の考え方を整理します。
なぜイベント体験をAIで内製化するのか
イベント運営でよく使われる来場者向けの仕組みには、次のようなものがあります。
- 受付でのチェックイン・入場管理
- 来場者向けの診断・占いのようなエンタメコンテンツ
- 来場者データの集計・レポート
これらは既存サービスを借りることもできますが、イベントごとに見せ方を変えたい、参加者数や運営体制に合わせて調整したい場合、内製した方が小回りが利きます。AIコーディングを使えば、専門のエンジニアチームを抱えていなくても、短期間で必要な機能を作れます。
実例1. AIを使った診断コンテンツ
イベントの来場者向けに、AIを使った診断コンテンツ(手相占いのようなエンタメ要素のあるもの)を内製した例があります。
設計のポイントは次の通りです。
| 観点 | 考え方 |
|---|---|
| 入力 | スマホで撮影した画像、または簡単な選択式の質問 |
| 処理 | AIに画像や回答を渡し、診断文を生成する |
| 出力 | その場で見られる診断結果、必要に応じて印刷やSNS共有用の画像 |
| 滞在時間 | 列ができすぎないよう、処理時間と表示時間を調整する |
エンタメ要素のあるコンテンツでは、診断の「精度」よりも、その場でのテンポと体験の楽しさが重要になります。AIの生成速度や、混雑時の待ち時間を事前にテストしておくことが、当日の運営をスムーズにするポイントです。
実例2. チェックインシステム
来場者の受付・入場管理についても、既存の受付システムを使わず内製したケースがあります。
- QRコードやリストでの本人確認
- 入場済み・未入場のステータス管理
- 当日の来場者数をリアルタイムで把握する
チェックインシステムは、エンタメ系の診断コンテンツと違い、確実性が求められる仕組みです。通信が不安定な会場でも動くようにする、二重チェックインを防ぐ、当日の運営スタッフがすぐ操作できる画面にする、といった点を重視して設計します。
実例3. GTMを使ったサイト側の細かい調整
イベント告知サイトやLPでは、Google Tag Manager(GTM)を使って、コードを直接触らずにデザイン変更やバナー表示を切り替える仕組みも活用できます。
- 開催前・開催後でバナー表示を切り替える
- キャンペーン期間だけ特定の要素を表示する
- A/Bテスト的に表示パターンを変える
サイト改修を毎回エンジニアに依頼するのではなく、GTM経由で運用担当者が表示を調整できるようにしておくと、細かい変更のたびに外注コストがかからなくなります。
内製化するときに気をつけたいこと
オフラインイベント向けの仕組みを内製するときは、次の点を事前に決めておくと安心です。
- 当日に通信や動作が不安定になった場合のバックアップ手段(紙の受付リストなど)
- 個人情報(画像、氏名、連絡先など)の取り扱いと保存期間
- 当日対応できる運営スタッフのITスキル
- イベント終了後のデータ削除・保管ルール
エンタメ要素のあるコンテンツは「楽しさ」を優先しつつ、チェックインのような確実性が求められる仕組みは「止まらないこと」を優先する、という風に、機能ごとに優先順位を分けて設計するとバランスが取りやすくなります。
まとめ
AIコーディングは、業務効率化だけでなく、イベントの来場者体験を作る場面でも活用できます。
- 診断コンテンツはテンポと体験の楽しさを重視する
- チェックインシステムは確実性と当日の運用しやすさを重視する
- GTMを使えば、サイトの細かい調整をエンジニアに依存せず行える
- 通信不安定時のバックアップやデータ取り扱いルールは事前に決めておく
「全部を外部サービスに頼る」のではなく、目的に応じて内製する範囲を見極めることが、コストと自由度のバランスを取るポイントになります。
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