AI/DX関連の経験を職務経歴書に書こうとすると、「ChatGPTを使いました」「業務効率化に取り組みました」のような抽象的な一文で終わってしまうことが多いです。これでは、何ができる人なのかが伝わりません。
評価される職務経歴書に必要なのは、肩書の大きさや使ったツールの名前ではなく、「何を任され、どう判断し、どんな効果が出たか」を機能として説明することです。
「機能」で書くとはどういうことか
マネジメント経験や開発経験は、「課長として10人を管理した」のような肩書の大きさで語られがちです。ただし、転職市場で見られているのは肩書ではなく、人や物事をどう動かしたかという再現性のある機能です。
2〜3人規模のチーム運営や、社外ベンダー・他部署を動かした経験も、機能としては十分にマネジメント経験として説明できます。
| 書き方 | 内容 |
|---|---|
| 弱い書き方 | 業務効率化のためAIツールを導入した |
| 機能で書く | 問い合わせ対応の分類に時間がかかっていたため、ChatGPTで下書き作成フローを設計し、対応時間を短縮した |
職務経歴書に書く5つの要素
AI/DXの実績は、次の5点をセットで書くと伝わりやすくなります。
- 何に困っていたのか(課題)
- どのツール・方法を選んだのか(手段)
- どこを自分で判断したのか(判断)
- どんな効果が出たのか(効果)
- 今後の課題は何か(次の一手)
完成度の高い成果物である必要はありません。「動いた」で終わらせず、課題から効果まで一連の流れで説明できることが重要です。具体的な実績の作り方はAI業界に転職するには?未経験から目指せる職種と必要スキルでも整理しています。
マネジメント経験がない場合の書き方
マネジメント未経験でも、評価される実務経験はあります。プロジェクトマネジメント(PM)経験と組織マネジメント経験は別物で、重なる部分は進行管理・関係者調整・判断、重ならない部分は部下の評価・育成・配置です。
組織マネジメント経験がない場合は、「組織マネジメント経験はないが、PMとして同等の調整・判断は担ってきた」と正直に伝える方が誤解がありません。詳しい考え方はマネジメント未経験でも評価される実務経験とはで解説しています。
避けたい書き方
- ツール名だけを並べる(「ChatGPT、GAS、WordPressを使用」)
- 「効率化に貢献した」のように効果が数字や具体例で示されていない
- 「チームの一員として」のように自分の判断部分が見えない
- 実際には人が確認・修正した工程を、完全自動化のように書く
特に最後の点は注意が必要です。AIの出力をそのまま信用せず、どこを自分が確認・修正したかまで書けると、実務理解度の高さが伝わります。
まとめ
AI/DX人材としての職務経歴書は、ツールの名前や肩書の大きさで書くものではありません。何に困っていたか、何を選び、どこを自分で判断し、どんな効果が出たかを機能として説明することが、転職活動での評価につながります。
今の経験がどの段階にあるかを確認したい場合は、AIスキルロードマップでセルフチェックできます。職種別の評価ポイントはAI・デジタル知見で年収を上げるにはでも確認できます。
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